長野県飯田市南信濃(遠山郷)の人達が結成した
山藤の蔓から糸を紡ぐ、藤糸の文化を伝承している会です。
遠山郷には「藤姫物語」という逸話が有ります。
それは
1600年代、遠山城下に百姓一揆が起きた時の事
お姫様が館から逃れ身を寄せた民家に、山藤の糸を紡いでお礼に置いて行ったという物語。
この物語の想いによって繋がった会員が、途絶えていた藤糸の文化を再生し残していこうと、昔ながらの工法を学び復活させました。
そして、観光などで訪れて下さった方々に、遠山の豊かな自然と共に、伝統文化も感じて頂けたらと
「自然の蔓を使った籠編み」「藤糸を織り込む織物」「藤糸作り」
の体験を受け入れています。
ほっこり楽しい手作りの時間を過ごして頂き、
皆様の思い出づくりのお手伝いが出来たらと、会員一同お待ちしています。
〒399-1311
長野県飯田市南信濃和田901-1
遠山ふじ糸伝承の会で行っている、藤の糸を再生する工程を
紹介するリーフレットが出来ました。
今月中に、かぐらの湯や遠山郷土館などに置かせて頂きます。
お立ち寄りの際には、是非ご覧ください。
会員さんの「藤の葉を使って染物ができるならやりたい!」
という一言から、会員さんで染物に詳しい方に教わりながら染物を行う講座が今日開催されました。
開始時間前に今回講師を務めて頂いた会員さんと準備を手伝ってくださる会員さんとですぐに染物の作業を始められる様にしてありました。
はじめの会を行い、午前中は糸と布をそのまま染める(少し手を加えましたが)作業を行いました。
原材料となる藤の葉は会長が採取して煮出ししやすい様に玉ねぎのネットに入れておいてくれました。
午前中の作業後に涼しい室内で染物の座学を行ったところでお昼となりました。
午後は布の染めるところと染めないところが出来る様に色々な細工を講師の方に教わりながら施しました。
染める工程が終わるまでどの様な出来上がりなのかわからずドキドキでした。
染物作業での待ち時間に午前中の染物の出来具合を確認しました。
特に元々が淡いピンク色の布で模様が分かりにくかった布がオレンジ色と薄い黄色に染めあがり落ち着いた風合いになりました。
最後に各々の作品を持って全員で記念撮影して終了しました。
左端の傘の中心部分も今回染めたものです。